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「小さな命、次の世代につながれば」 北里大病院で小児用補助人工心臓寄贈式

2022.10.19

産経新聞 令和4年10月19日配信

国内外の心臓病の子供たちを救う「明美ちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)による小児用補助人工心臓「EXCOR(エクスコア)」の寄贈先となった北里大学病院(相模原市)で19日、寄贈式が行われた。基金によるエクスコアの寄贈は3施設目。納品は11月の予定で、その後、心臓移植を必要とする小児患者に装着される。

寄贈式では、基金を代表して、産経新聞厚生文化事業団の森脇睦郎専務理事が、「エクスコアで、一人でも多くの命の橋渡しができればと考えている。今後も、皆さまの期待に沿えるよう、努力していきたい」と鈴木裕一理事長のメッセージを代読。同病院の高相晶士病院長は「エクスコアの活躍でお子さんが救われ、小さな命が次の世代につながれていくことになるとうれしい。(エクスコアを)いただくということに、非常に感激している」と述べた。

同病院は現在、エクスコアを2台保有。うち1台は移植を待つ患者に装着され、残る1台はバックアップ用となっているという。

同病院心臓血管外科の宮地鑑(かがみ)主任教授は「仮にエクスコアが必要な患者が出れば、他県に行っていただくしかない状況にあった」と説明。今回の基金の寄贈により、「心不全の患者に装着が必要となった場合、ただちに対応できる。メリットは非常に大きい」と喜びを語った。

基金は今年8月に東京女子医科大学病院(東京都新宿区)へ、9月にはあいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市)へ、それぞれエクスコアを寄贈した。今後は年内にも、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)への寄贈を予定している。

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