産経新聞 令和7年6月9日配信
闘病で長期入院中の子供たちに、家族との記念写真を撮影する機会を提供しようと、埼玉医科大国際医療センター(埼玉県日高市)で、出張撮影会が行われ、参加者らがカメラの前で笑顔を見せた。
出張撮影会は5月30日に実施。国内外の心臓病の子供たちを救う「あけみちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)と、子供写真館大手「スタジオアリス」(大阪市北区)が企画。撮影用の機材を持ち込み、即席のスタジオを登場させた。
撮影に臨んだのは、長期入院中の10歳未満の子供12人とその家族。子供たちは会場に並べられた衣装からお気に入りを選ぶと、カメラの前へ。緊張気味だった子供も、撮影を見守る医師や看護師らから「似合ってるね」「かっこいいよ」などと声をかけられると、満面の笑みを浮かべた。
小児用補助人工心臓を装着し、心臓移植を待つ子供たちも参加。両親と兄とともに会場入りした男児(6歳未満)はタキシードに着替え、撮影を待った。
男児の父親は「家族全員が顔を合わせられる機会は少ない。この日を楽しみにしていた」。兄と弟が並んでカメラの前に立つ姿に目を細め、「こうした場を設けていただき、とてもいい思い出になった」と感謝の言葉を述べた。
同じく心臓移植を待つ男児(10歳未満)はりりしい着物姿を披露した。

男児の母親は「日常の生活が戻ったよう」と顔をほころばせ、「貴重な時間を過ごさせてもらった。ありがたい気持ちでいっぱい」と語った。
撮影した写真は後日、写真たてとともに、患者と家族に贈られる。