産経新聞 令和5年9月25日配信
国内外の心臓病の子供たちを救う「あけみちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)が小児用補助人工心臓「EXCOR(エクスコア)」1台を国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)に贈ることになり、25日寄贈式が行われた。
基金によるエクスコアの寄贈は5施設目。寄贈式では、基金を代表して産経新聞厚生文化事業団の森脇睦郎専務理事が、「(補助人工心臓を装着して移植を待つ)待機患者を増やすだけでは真の解決にならない。移植医療やドナー制度へ国民の理解を深めるため粘り強く活動する」との鈴木裕一理事長のメッセージを代読。同センターの飯原弘二病院長は「寄贈頂いた補助人工心臓装置を大事に生かし、1人でも多くの心臓移植につなげられるよう頑張って参りたい」と述べた。
同センターはこれまでエクスコアを8台所有し、現在は8~10歳の小児患者3人が装着。多い時にはバックアップ用の1台を除く7台全てが患者に装着されていたこともある。今回の寄贈でバックアップを増やした運用が可能になるという。