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闘病中の子供たちに笑顔を(ハーティープロジェクト)

2023.4.26

「ハーティープロジェクト」で闘病中の子供たちに笑顔を
産経新聞創刊90周年企画 フジテレビ、あけみちゃん基金と共同で

産経新聞 令和5年4月26日配信

 

今年で創刊90年を迎える産経新聞は、フジテレビ、国内外の心臓病の子供たちを救う「あけみちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)と共同で、病と闘う入院中の子供たちに対し、日ごろ経験できない楽しいイベントを提供する企画「ハーティープロジェクト」を始めます。
あけみちゃん基金は近年、国内の小児心臓移植に対する支援活動を行っています。活動を進め、その状況を取材する中で改めて実感したのは、病と闘うために長期の入院生活を送っている子供たちが、心身ともに大きな負担を強いられている実態でした。
そこで私たちは、新聞やテレビが持つ力を最大限に生かしながら、入院中の子供や家族、病棟スタッフに対し、生活に彩りを加える楽しい時間を提供できないかと考え、今回の企画を立ち上げました。産経新聞はハーティープロジェクトを創刊90周年記念事業として行います。
あけみちゃん基金が国内の心臓移植への支援を行っていることから、プロジェクトの実施対象は、まずは小児用補助人工心臓「エクスコア」を運用中の病院としました。ただ、実施するイベントには、その病院に入院している子供なら誰でも参加できます。
今回の発表に先立つ3月には、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)でイベントを実施。同センターに入院中の子供たちが通う院内の「そよ風分教室」とフジテレビをオンラインでつないで読み方・話し方教室を行い、子供たちに楽しいひとときを過ごしてもらうことができました。

私たちは、この企画を通じて、病院内にたくさんの笑顔を提供するとともに、子供たちが力を振り絞り、病気と闘っている実態も、伝えていくつもりです。

国立成育医療研究センターのそよ風分教室で行われたハーティープロジェクトのイベントに参加する子供たち=3月8日

ハーティープロジェクト みんなで「きょうのわんこ」ナレーションに挑戦 国立成育医療研究センターで読み方・話し方教室

みんなで楽しい時間を過ごそうと、久しぶりにそよ風分教室に来てくれました

産経新聞、フジテレビ、国内外の心臓病の子供たちを救う「あけみちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)による、入院中の子供たちに笑顔を提供する企画「ハーティープロジェクト(HP)」が動き出しました。HPは発表に先駆けて3月8日、国立成育医療研究センターでイベントを実施。普段とはちょっと違う特別な時間を過ごした子供たちは、目を輝かせ、多くの笑顔を見せてくれました。
この日行ったのは、〝アナウンサー先生〟が言葉を通したコミュニケーションの授業を行うという、フジテレビの社会貢献活動「あなせん」のプログラムをベースにした読み方・話し方教室です。新型コロナウイルスの感染対策として、同センターに入院中の子供たちが通う院内の「そよ風分教室」とフジテレビをオンラインでつないで実施しました。
参加してくれたのは、病と闘いながら分教室に通う小学1年生から高校2年生までの7人。先生役は、フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」で「きょうのわんこ」のナレーションを担当している西山喜久恵アナウンサーです。

大好きなめざましテレビのキャラクター「めざましくん」を手に参加してくれました。

分教室に置かれた大きな画面に西山アナが出てきたときは、みんな「テレビの人だ」とびっくり。最初にフジテレビがあるお台場の様子が映し出されると、行ったことがある子供は「あそこ、行ったよ」と声を上げて教えてくれました。

いよいよ、授業のスタートです。西山アナがむずかしい早口言葉をすらすらと読み上げたので、みんな、「プロってすごいなあ」「じょうずだね」と感心しきりです。
今回、子供たちが挑戦したのは、「きょうのわんこ」のナレーションでした。題材として出てきた犬は、成育医療研究センターで、いつも子供たちをはげましてくれたり、遊んでくれたりしているファシリティドッグのマサ。これにはみんな、大喜びです。

「マサは、こどもたちとあそぶのがだぁーいすき」。用意された台本をみんな読んだ後、西山アナは、「1人で読んでみませんか」と呼びかけました。

西山アナウンサーに負けないぐらい、上手に台本を読んでくれました
目を輝かせ、早口言葉や台本読みにチャレンジしてくれました
参加者の最上級生として、みんなを引っ張ってくれました

最初はちょっと恥ずかしくて、なかなか手をあげられなかったけど、勇気を出して1人、2人と挑戦してくれる人が出てきてくれました。
みんな、上手に読み上げ、西山アナも「すごいね!」とほめてくれたところでこの日は終了。「楽しかったね」「短かったなあ」。そんな感想が聞こえてきました。

画面越しの笑顔、私にも喜びの時間 フジテレビアナウンサー 西山喜久恵さん 

先生となり、子供たちに読み方や話し方を教えてくれた西山喜久恵アナウンサー(フジテレビ提供)

今回は、闘病中の子供たちへの授業ということで、体調を最優先に考えて進めていきました。はじめは照れていた子供たちが、少しずつ声を出すことに慣れていき「きょうのわんこ」のナレーションに挑戦してくれました。
「間違えずに読めた!」「みんなの前で堂々と読めた!」。そんな喜びに満ちた子供たちの笑顔がたまらなく輝いて見えました。
子供たちは、コロナ禍でなかなかイベントにも参加できない日々だったと聞いています。
今回のイベントが少しでも彩りのある時間になっていただけたなら、こんなにうれしいことはありません。
皆さん、本当に上手でしたよ! 今度は、ぜひ直接お会いして指導させてください。

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